暮らしのガイド
設備機器のお手入れ

電気設備機器

お部屋の分電盤はアンペア(メイン)ブレーカー、漏電ブレーカー、配線ブレーカーにより構成されています。

アンペアブレーカーは、電力会社との契約以上の電流が流れると、電気の供給を停止させる装置です。

漏電ブレーカーは、漏電・配線のショート、お使いの電気器具の故障などが起きると、このブレーカーにより電気を遮断します。

配線用ブレーカーは、各回路の容量を20Aとし、それ以上回路に電流が流れると自動的に回路を遮断する装置です。

1部屋あるいは1箇所のコンセントで使用できる電気の容量には制限があります。容量以上の電気を使用すると、メインブレーカーが落ちて電気を遮断します。こんなときは、すべての電気機器をコンセントから全てはずしてからメインブレーカーを上げてください。

設備の故障・修理等は、当社に必ずご連絡ください。入居者様ご自身で手配された修繕費等は、当社にて負担できない場合があります。

【電気器具の使用電流の目安】
器具名称 電流(A)
インバーターエアコン(7~10畳) 10~13
テレビ(21インチ) 0.9
冷蔵庫(300リットル) 1.2
掃除機 3~10
全自動洗濯機 3.9
電子レンジ 10
電気カーペット(2畳用) 6
ドライヤー 5~10

住戸内停電の復旧方法

  • すべてのブレーカーをおろして「切」にしてください。
  • アンペアブレーカーを上げて「入」にしてください。
  • 漏電ブレーカーを上げて「入」にしてください。
  • 配線用ブレーカーをひとつずつ順番に上げて「入」にしてください。再び切れたら、その配線系統の電気器具の使いすぎと思われます。使用中の器具を減らして、再度、上げて「入」にしてください。
  • 漏電ブレーカーが再度切れたら、その配線系統で、漏電・ショート(器具含む)しているものと思われます。
  • 漏電している系統の配線用ブレーカーだけを「切」にして、漏電ブレーカーを「入」にして復旧してください。

年に1~2回は、漏電ブレーカーについているテストボタンを押して、正しく作動するか点検をしてください。

電気加熱調理(IHヒーター)は、なべ物・煮物・炒め物や料理の保温にお使い下さい。

加熱ボタンで調理のための温度制御の行っていない機種もありますので揚物調理は絶対に行わないで下さい。火災の原因となる場合もあります。

コンセントは濡れた手で触ると大変危険です。感電事故に気をつけてください。

洗濯機、電子レンジ、エアコン、冷蔵庫などアース線のついている製品は感電防止および漏電防止のためにアース端子に必ず接続してください。

天井に照明器具を設置する場合、重い(5kg~)器具は、天井の引っ掛けハンガーを使用してください。10kgを超える器具は、設置しないでください。

当初から設置している電球(トイレ・浴室・玄関・台所手元灯など)については、消耗品ですので入居後3ヶ月以上による球切れは、ご入居者様の負担にて交換してください。

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ガス設備機器

ガスは、取り扱いを誤ると大変危険です。充分に注意してください。ガス臭いと思ったら、爆発のおそれがあります。火、換気扇、電灯、テレビをつけることは厳禁です。元栓を閉めて窓を開けて、うちわなどで扇いでから、速やかにガス会社に連絡してください。 ガスには、都市ガスとプロパンガス等があり、地域(物件)によって供給しているガスの種類が異なります。必ずその種類に合ったガス器具を使用してください。また、ガスを使用するときは、お湯を沸かす程度のときでも、必ず換気扇を回して換気をしてください。 都市ガスの場合は、マイコンメーターが設置されています。地震(震度5程度)のときや、ガス器具の消し忘れ、ガス漏れ(たくさんのガスを使用したときも)などの場合、自動的にガスの供給を停止してくれます。ガス器具がつかないときは、このマイコンメーターが作動(赤ランプの点滅)している可能性があります。

ガスメーターの一般的な復旧方法

  • すべてのガス器具を止めます。ボタンのキャップを外してボタンをしっかり押します。
  • 3分ほどすると赤ランプが消え、ガスが再び使えるようになります。

詳しくはメーターについている取扱説明書の操作方法に従って復旧してください。

ガス給湯器について

操作手順や水抜きの方法などが、設置されている機器、メーカーによって異なりますので、取扱説明書をよく読んで操作してください。

寒冷地方や特に寒い日は、凍結防止のためにコンセントは抜かず、リモコンのスイッチ(ある場合)をONにしておいてください。(凍結すると故障の原因になります。)

冬期には熱いお湯が出にくいことがあります。やけどに注意して水栓を絞って使用してください。

同時に数力所でお湯を出した場合は、温度が低くなる場合があります。

ガス警報器に関して

ガス漏れ以外でも鳴る場合があります。例えば下記の場合、一時的に警報ランプが点灯しその状態が継続すると、ブザーが鳴ることがありますのでご注意下さい。

  • 【例1】
    ヘアースプレー・殺虫剤・シンナーなどを近くで使った時。
  • 【例2】
    大量の酒・みりん・ワインなどアルコールの濃い蒸気がかかった時。
  • 【例3】

    ゴキブリやダニの駆除用燻煙(くんえん)式殺虫剤(例えばバルサン等)をご使用になった時。

    事前に一時的にガス警報器をポリ袋で覆って下さい。但し燻煙処理が終了し、換気をしたら直ちに覆いを取り除いて下さい。

警報器は通常、通電後約3分以内でセンサーが安定し、正常作動状態に入ります。しかし、一旦警報器の使用を中断し再び使用を再開した時、安定するまでに3分以上かかることがあります。

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テレビ設備機器

一般的に賃貸物件のような共同住宅は、共同アンテナで電波受信しています。

電波は、VHF・UHF(物件によってはBS放送も)を1本のケーブルで伝送しています。

ご入居者様の部屋のテレビだけの映りが悪いときは、接続不良、またはテレビの故障が考えられます。

接続箇所などを点検してみてください。

他の住戸も映りが悪いときは、共同アンテナが曲がったり、共用部分の機器の故障が考えられます。

CS放送受信アンテナの自主設置について

ベランダに設置することが多いようですが、設置については、落下しないよう充分注意して設置してください。

落ちた場合、大事故につながる危険があります。

また、設置を禁止している物件もありますので、勝手に設置せず、まず当社に相談してから設置してください。

ケーブルテレビについて

マンションによっては、全体でケーブルテレビに加入していることがあります。

このような場合は、テレビ・ビデオのチャンネル設定を新たに行わなければならないことがあります。

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給排水設備機器

お部屋の水道の元栓は、通常廊下に面したパイプスペースの中にあります。(物件によっては管理上鍵を掛けている場合もあります。)水道蛇口のパッキン交換や、漏水の一次対応を自ら行う場合、必ずこの元栓を閉めてから行ってください。

断水時のときは、すべての蛇口を閉めておいてください。時間をおいて復旧した場合、水が出しっぱなしになり、誤って階下への大きな漏水事故となるケースがあります。

ウォーターハンマー現象に関して

特にシングルレバー、シャワー、洗濯機用「全自動洗濯機仕様」の水栓から、ドーンという衝撃音が発生する場合があります。これは蛇口を急激に閉めるなど、水圧の急激な変化で発生します。この現象は故障ではありませんが、 繰り返し発生させると接合部分が緩んで漏水を引き起こす可能性がありますので、 レバーは全開にせず、ゆっくりと開閉するように取扱に注意してください。

ストレーナーに関して

台所、洗面化粧台、浴室給水栓、トイレの給水管には、ストレーナーがついています。ストレーナーとは、金網状のフィルターでゴミを取り除く役目を果たしています。 吐水ロキャップは簡単に外れますので、ストレーナーを取りだしこまめに清掃してください。

蛇口のパッキン交換に関して

蛇口を閉めても水が漏れるときは、パッキンを取り替えてください。ハンドル部からの水漏れはグランドパッキンが原因です。ご入居者様自身で簡単に交換できます。

お湯・水の2栓式の混合水栓には「節水式」コマパッキンを使用しないでください。異常振動を起こす場合があります。(元栓を閉めてから行ってください) パッキンは消耗品ですので、入居後3ヶ月経過以降の交換は、ご入居者様の負担となります(有償)。

シングルレバー水栓に関して

シングルレバー水栓の不具合は、カートリッジそのものの交換となります。

カートリッジについても消耗品ですので、入居後3ヶ月経過以降の交換はご入居者様の負担となります(有償)。

排水管は全住戸で使うものですから、「つまり」にはくれぐれも注意してください。

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給水設備

高架水槽方式

一旦受水槽に貯めて、揚水ポンプで高架水槽に送水してから各住戸に給水する方式です。

加圧ポンプ方式

水を一旦受水槽に貯めて、圧送ポンプで直接各住戸に給水する方式です。

直結ポンプ方式

受水槽はなく、水を圧送ポンプで直接各住戸に給水する方式です。

直結給水方式

設備はなにもなく、各住戸に給水する方式です。

停電時の対処

高架水槽方式の場合は、高架水槽に残っている水は使用できますが、節水に努めてください。加圧ポンプ方式や直結ポンプ方式の場合は、いずれもポンプが停止するため給水されません。

いずれの場合も、事前に停電・断水(貯水槽清掃や水道工事など)のお知らせがあった場合は、汲み置きするなど準備をしておいてください。

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排水設備

賃貸住宅では、雑排水(台所、洗面所、浴室、洗濯機)、汚水(トイレ)、雨水の3種類の排水になっています。

通常、雑排水と汚水は別の配水管で下水管に流れ、雨水は、建物の縦樋を通って下水管へ流れます。地域によっては浄化槽を経由することもあります。

浄化槽がある物件においては、希塩酸などの薬剤を使用すると、浄化槽の機能が著しく低下し悪臭がする場合がありますので、くれぐれも注意してください。1戸でも詰まらせると、他の部屋にたいへんな迷惑をかけることになります。油や、毛髪や糸くずなどを流さないようにご注意下さい。

万一、排水管が詰まったときは排水口下のS型の部分を取りはずしてよく洗ってください。

台所の流しや浴室の床、洗濯機防水パンの排水口には「わん」型のトラップがついています。ゴミがたまりやすいので、この「わん」をはずして掃除してください。また、トラップ内に水がなくなると異臭が発生しますので、 排水口に水を流しておいてください。

管内にたまった水がこぼれないよう注意してください。

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お問い合わせ

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