暮らしのガイド
住まいのお手入れ
玄関
鍵に関して
預かった鍵は大切に保管し、紛失しないように注意してください。万一紛失された場合は、速やかに当社へ連絡してください。また、鍵を職場などに忘れてきた場合や、鍵を持たずに外出し、家族の方が閉めて部屋に入れない場合、管理者であってもお部屋の鍵を開けることは出来ません。ご入居者様の責任において、解錠の専門業者に依頼してください(有償)。
鍵が固く回りにくくなったときは、鉛筆の芯を削った粉を鍵の両面につけるか、鍵専用スプレー(パウダースプレー)をご使用ください。
※油をさすと挨がつき、逆効果になりますのでご注意ください。
預かった鍵を、ご入居者様が任意で購入された鍵に交換することは禁じられています。
扉に関して
玄関ドアの開閉スピードは、ドアクローザーの側面に付いている速度調整ネジをドライバーで調整できます。
玄関ドアがグラグラしたり、閉まりが悪かったりする場合は蝶番のビスが緩んでドアが下がっていることがほとんどです。ビスを締め直してください。
扉に直接粘着性のシールや表札のフックを付けると変色する場合がありますのでマグネットタイプのものをご使用ください。
※玄関ドアは火災時、防火戸の役目を果たすため、常に自動的に閉じるようになっています。ドアの下に木片を挟んだり(蝶番が変形する原因につながります)、市販のドアストッパーなどを使って扉を開放したりすることは禁じられています。
その他
玄関の土間を掃除するときは、絞った雑巾などで拭き掃除してください。たくさんの水を使って掃除すると、階下へ漏水する危険がありますので注意してださい。
窓・サッシ・網戸
アルミサッシは透明な塗膜で表面を保護しています。傷を付けると腐食の原因になりますので、たわし・クレンザーなどで掃除しないでください。
レール溝の掃除をこまめにしてください。ゴミや砂は開閉に支障をきたし、損傷の原因になります。滑りの悪いときは、市販の防錆スプレーを戸車に吹き付けるなどしてください。レールにゴミが詰まっているか、戸車の故障・ビスの緩みなどが考えられます。点検をしたうえで調整してください。
網戸の掃除は、掃除機で挨を取り、大きめのスポンジ2個で網をはさみこんで、網目に沿ってこすります。そのあと、中性洗剤を付けた雑巾2枚で同じようにこすり、仕上げは空拭きをしてください。
※網戸の張替えはご入居者様のご負担になります(有償)。
風の強いときや台風のときには、玄関ドア・サッシ・換気口から「ピュー…」というような風切音がするときがあります。密閉状態で換気扇を使用すると、風の音が強くなりますので、換気口を開けて使用してください。
賃貸住宅に使用されているガラスは、使用する場所によって法律(消防法等)で種類が定められています。ご入居者様で勝手に取り替えなどは行わないでください。
天井・壁材
居室の天井・壁(表面材)は、通常はビニールクロス仕上げとなっています。(ジプトーンといわれる化粧石膏ボートを天井に使用している賃貸住宅もあります。)
ビニールクロスは、比較的汚れが付着しにくい材料ですが、簡単な汚れはぬるま湯に中性洗剤を入れて薄め、固く絞った布で拭きとるか、局部的な汚れは消しゴムで消える場合もあります。シンナーやベンジン類を使用すると変色する場合があるので、使わないでください。
壁には、釘やビスを打つこと(穴を開けること)は原則として禁止されています。下地材が石膏ボードの場合は、釘やビスが固定できず穴を何箇所も開けることになりかねません。また、穴を開ける個所によっては、電気。ガスなどの配線・配管を傷つけ、大きなトラブルの原因ともなりかねません。大変危険ですので行わないでください。
夏季・冬季に湿気でビニールクロスにカビが発生することがあります。エアコンの除湿機能や加湿機の制限、換気扇の長時間使用やお部屋の換気には充分気をつけてください。
※結露によるカビの発生や汚損の原状回復費用についてはご入居者様の負担となります。
床材
カーペットに関して
掃除機をこまめにかけてください。
パイルにからんだ糸くずや髪の毛などは粘着式のクリーナー(カーペット用)で掃除してください。
カーペットのうえに重いものを置くときは、大きめの板などを先に敷いておいて、荷重を分散させると、家具跡が付きにくくなります。カーペットに家具跡がついた場合は、スチームアイロンで蒸気を当てながらハブラシ(古い)等で丁寧に毛足を起こすことである程度はもとに戻ります。その際、アイロンはカーペットにつけて焦げないようにして下さい。
シミの種類 | 処置 | |
---|---|---|
油溶性 | 化粧クリーム・口紅食用油・バター・朱肉・靴墨・機械油 |
|
マジックインキ | シンナーで拭き、中性洗剤の入ったぬるま湯で拭く | |
油絵具・ペンキ | テンピン油で軟らかくして、吸取り紙を当てて、アイロンをあてる。さらにアルコールで拭き、ぬるま湯で拭く | |
水溶性 | お茶 | 水で拭いたあとアルコールで拭き取る |
コーヒー・紅茶 | こぼした上へぬるま湯を注ぎ、タオルで水を取る | |
コーラ・ジュース | 中性洗剤を入れたぬるま湯で拭き取る | |
ビール・お酒 | ぬるま湯で拭き取る | |
お醤油・ソース | 吸取り、中性洗剤で拭く | |
その他 | チユーイングガム |
|
血 | 塩水(1の水に塩をカップ半分)で拭き、湯で拭く | |
尿 | お湯をかけながらタオルで何回か拭く。その後、酢で拭く。 処置が済んだ後、カーペットを少し浮かしてしばらく風通しをよくしておく。 |
塩ビシート(CFシート・クッションフロアシート)に関して
台所、洗面所、トイレなどの床に使用されている塩ビシートは、掃除機でホコリをとったあと、固く絞った雑巾で拭いてください。とれない汚れの場合は、ぬるま湯に中性洗剤を入れて薄めて、固く絞った布で拭いてください。
シンナーやベンジン類を使用すると変色したり、溶けたりする場合があるので、使わないでください。
防水はしておりませんので、水をこぼしたら速やかに拭きとってください。
アイロン、鍋、やかんなど熱い物を直接置かないでください。表面は柔らかいので鋭利なもので突くと傷がつきます。床に置く椅子の足を養生したり、重い物を置くときは、大きめの板などを先に敷いておいたりするなどして、荷重を分散させるなど工夫してください。
フローリングに関して
フローリングの床材は、水分を含むと反りが生じたり、剥がれたりする場合があるので水をこぼさないように注意してください。
日常のお手入れは、化学雑巾等で汚れを拭いてください。出来る限り、水拭きは避けてください。
ワックス(フローリング専用)を掛けると、汚れがつきにくく光沢を保つことができますが、滑りやすくなる場合がありますので注意が必要です。
防音や衝撃吸収のために底にゴム系の材料を使用しているフローリングについては、荷重がかかると沈み込むことがあります。大きな家具を置くときには注意してください。
畳に関して
畳の目にそって掃除機をあて、乾いた雑巾で表面を拭いてください。汚れがひどいとき以外は、水拭きや洗剤の使用は避けてくさい。
畳のうえにカーペットを敷くと、その間にカビやダニが発生しやすくなりますので、こまめにカーペットをあげて掃除してください。
その他、床鳴り(床のきしみ音)に関して
床鳴りは歩行したときに、床がギシギシなる現象です。これは床材あるいは下地材の木材が年数とともに乾燥・膨張・伸縮などが起きて生じる現象です。構造的には問題はありませんので、しばらくの間様子をみてください。
簡単な補修等では完全には直らない場合もあります。
台所
流し台に関して
流し台・キッチンシンクの多くが、ステンレス製です。ステンレスは錆びにくい性質をもっていますが、油や汚れを付着したままで放置しておきますと、錆びるおそれがあります。ステンレスカウンターについても、鉄製のものや錆びやすい金属を置いておくと、「もらい錆び」してステンレスが錆びることがあります。放置しておくと内部まで侵食され本体を交換しなければならなくなりますので注意してください。また、ステンレスシンクは、塩素イオンに弱い性質をもっていますのでシンクを使っての漂白作業はやめてください。また、クレンザーなどの磨き粉が入った洗剤や金属タワシ類を使用すると表面に細かい傷が入ることがあるので避けてください。
排水口に油を流すと詰まりの原因になり、同時に環境汚染にもつながりますので、絶対にそのまま流さないでください。油凝固剤をご利用いただくか、牛乳パックにキッチンペーパーなどを入れ、油を染み込ませ燃えるゴミとして処理してください。
排水口は、「排水トラップ」が設置されており、悪臭等があがってくるのを防止する役割をはたしています。長期間不在にすると、このトラップの封水がきれて、悪臭がする場合があります。水を注いでトラップが役割を果たすようにしてください。
排水口は毎日掃除してください。ゴミや油等の詰まりが原因の通管作業は、ご入居者様の費用負担となります。
後付のディスポーザーは、詰まりの原因になりますので絶対に使用しないでください。
※排水管内の空気の影響により、防臭キャップが上下に動き、排水口から「カタカタ」音がする場合があります。ゴミ受けカゴの下にあるキャップを上下に動かないようにしてみてください。
レンジフードに関して
ガスを使用する場合は、必ず換気扇を回して換気をしてください。
レンジフードはこまめに掃除をしてください。
汚れたまま使用していると、換気能力が落ち故障の原因にもなりかねません。
その他
吊戸棚に重いものを詰め込み過ぎると、扉の開閉に支障をきたしますし、戸棚が落ちる危険もありますので注意してください。あまり重いものを詰めるのは避けてください。
浴室
賃貸住宅の浴室は、一般的には「ユニットバス」と呼ばれる強化プラスチック製のもので、浴槽と壁が一体化した一体成型タイプと、箱の中に浴槽を置いた分離タイプがあります。どちらについても強化プラスチック製の浴室・浴槽は固いものを落下させたり、強い衝撃を与えたりすると破損する場合があります。
また傷がつきやすいのでタワシやクレンザーの使用も避けてください。
強化プラスチック製の浴室・浴槽のお手入れには、塩素系漂白剤は使わないでください。
塩素系の漂白剤と酸性の洗剤を一緒に使用すると、有毒な塩素ガスが発生して大変危険です。
カビが発生した場合は、市販のカビとり剤を散布し、あとは水洗いしてください。カビは早めの処置が肝心です。
入浴中だけでなく、入浴後もしばらくは換気を行うよう心掛けてください。
浴室だけでなく湿気がもれて他の部屋にカビが発生する原因にもなりかねません。
浴室排水口にはトラップ・ストレーナーを設けています。ストレーナーには髪の毛がたまり、トラップには汚れが付着します。放置しておくと悪臭・排水不良の原因となりますので、こまめに掃除をしてください。その際には、髪の毛は排水管に流さないでください。詰まりの原因になります。
循環式追い焚き機能のついた浴室は、正常に運転させるために一週間に一度以上は循環アダプターフィルター部の清掃をしてください。
洗面所・洗濯機置き場
洗面所の床は防水仕様にはなっていません。水などをこぼした場合は、すぐに拭きとってください。階下への漏水の原因となります。
洗面所でお湯を使うときは、多量の湿気が発生して、結露やカビの原因になりますので、必ず換気扇を回してください。
洗面化粧台の下部は、給排水管がむき出しになっている場合がありますので、洗剤やバケツなどたくさんの品物を詰め込まないでください。詰め込みすぎると配管にズレが生じて、各管の接続部がゆるむおそれがあります。
洗濯機は「防水パン」の大きさを確認してサイズの合う洗濯機を使用してください。「防水パン」と洗濯機のサイズが合わないと、ホースがはずれて漏水するおそれがあります。
洗濯機の給排水ホースの接続は確実に行ってください。特に全自動式の洗濯機の給水ホースの接続には充分注意してください。地震などの際に外れるおそれがありますので、使用後は必ず水栓を閉めてください。
洗濯機「防水パン」の排水トラップには糸くずなどがたまりやすいので、目皿をはずしてこまめに掃除をしないと漏水の原因となります。また、お風呂の残り湯を洗濯に再利用される場合は、そのホースのはずれなどに充分注意をしてください。万一、水をあふれさせた場合は、至急階下の住戸に連絡のうえ、当社へ連絡してください。
安全のために洗濯機のアース線は必ずアース端子に接続してください。
トイレ
使用上の注意
トイレにはトイレットペーパー以外の紙類は流さないでください。ティッシュペーパー、雑巾、紙オムツ、生理用品などは詰まりの原因となりますので、絶対に流さないでください。
便器のお手入れには、市販のトイレ用洗剤を使用してください。塩素系の漂白剤と酸性のトイレクリーナーを同時に使用しないでください。有毒な塩素ガスが発生して大変危険です。
ロータンクの中には何も入れないでください。ビール瓶、ペットボトルなどを入れて、水の量を制限することはやめてください。詰まりの原因にもなります。
タンクの中に入れる芳香・防臭剤についても、薬剤が内部の部品に固着し、水が止まらなくなる場合があります。
トイレの床は防水仕様にはなっていません。水などをこぼした場合は、すぐに拭きとってください。階下への漏水の原因となります。
トイレの点検・修理をするときは、止水栓をドライバーや硬貨で回して、必ず水を止めてから行ってください。
緊急時の対応
トイレの水が止まらない時は・・・タンク底の排水口から便器に水が流れている場合は、クサリが絡まっているか、浮ゴムの間に異物が挟まっているかです。クサリが絡まっている場合は、ほどいて浮ゴムを排水口にかぶせてください。異物が挟まっている時はそれをとってください。浮ゴムが老朽化して排水口との問にすきまがある場合は、新しいものと交換してください。
トイレの水が出ない時は・・・ロータンクの上蓋を持ちあげて、クサリが切れていないか点検してください。切れていたら新しいものと交換してください。一時的にはビニールの紐で代用できます。
ロータンクに水が出ない・出にくい時は・・・ロータンクの水が貯まる時間は、一般的に1~2分程度。長すぎる場合はストレーナーが詰まっていることがあります。ストレーナーを掃除してください。
トイレが詰まってしまった時は・・・まず、止水栓を止めてください。ラバーカップ(ホームセンターなどで販売しています)で排水口を全部ふさぐようにして押しつけ、押したり引いたり、これを数回繰り返し、詰まりがとれれば水位が下がります。バケツで水を少しずつ流し、流れるか確認してください。ラバーカップを使用するときは、透明なビニールシートの真ん中に穴をあけ、ラバーカップの柄を通して作業すると水が飛散するのを防ぐことが出来ます。流れない場合は、業者を手配しますので、当社へ連絡してください(有償)。
※設備故障の修理・修繕をご入居者ご自身で手配された場合、当社にて負担できない場合があります。
バルコニー
バルコニーは専用使用が認められていますが、あくまでも共用部分です。火災などの非常時には、避難通路となりますので、避難時の障害となる場所、特に隣戸との隔板付近や避難ハッチ周辺には絶対に物を置かないでください。大きな物置は絶対に置かないでください。
避難ハッチの緊急時以外の使用は絶対にしないでください。
バルコニーの壁に直接布団を干すことは禁止されています。強風などにより重い布団が階下へ落下して大事故が発生する可能性があります。
階層の高い建物では小さな落下物でも大きな事故につながることがあり、植木鉢や物干し竿などが落ちないように充分気をつけてください。
バルコニーで喫煙を行い、その吸殻を階下へ捨てたために火災が発生する事故が起きていますので、吸殻は絶対に投げ捨てないでください。
バルコニー排水口が枯葉や砂でふさがれると、水が溜まり住戸内へ浸水するおそれがありますので、こまめに清掃をしてください。特に雨の多い梅雨の時期や台風シーズンには要注意です。
バルコニーは防水されていませんので、清掃時や植木鉢に大量の水をまいたり、幼児用のプールの水を流したりすると、階下へ漏水して思わぬ迷惑をかける場合がありますので注意してください。また、エアコン室外機の水抜きホースは長めにして、直接バルコニー排水口に水が流れるようにしてください。
お子様の転落事故を防ぐために、三輪車やビールケース、物置など踏み台になるような物は置かないように充分注意してください。
結露
結露とは、温度差により空気中の水蒸気が水滴となる現象をいいます。冬期には、夜間の放射冷却によりコンクリート壁が冷え込み、室内外の温度差により発生します。夏期には梅雨、台風など雨が降り続いた後に突如晴天が訪れ、高温多湿となった外気が室内に流れ込んで低湿な壁に触れて発生します。
鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物は気密性が高く、コンクリートは約10年間にわたってコンクリート中の水分を外へ放出していきます。特に建築後1~3年の間はその放出が著しいとも言われていますので、閉めきった部屋では結露が発生しやすくなります。
天気予報では、湿度○○%と言う表現を使っていますが、実際には、ある温度の空気中に含むことが出来る水分の量を100%として、それに対して何%の量であるかを言っています。それは、温度によって空気中に含むことが出来る水分の量は異なっているからです。高い温度になるほど多くの水分を含むことが出来、低い温度になるほど少ない水分しか含むことが出来ません。
結露には、目に見える (1)表面結露と、建物の内部で起こる (2)内部結露の二つがあります。
- (1)表面結露:朝起きると窓ガラスの表面にびっしり水滴がつく。冬、締め切った部屋の中で鍋物やお湯を沸かすと窓などに水滴がつく。
- (2)内部結露:押入の床や壁のクロスからカビが生え、あるいは湿っている。畳をめくると畳の裏面と床が湿気ている。
結露、カビによる、家財衣類等の汚損損傷については、補償は一切できません。結露、カビの防止には充分注意してください。
室内での水蒸気については人間も発生源です。1日4人が室内にいると仮定すると7リットルにもなります。
カビ
カビは、温度、湿度、栄養、酸素の4つの条件が満たされると活発に繁殖が始まります。
結露・カビ・ダニの関係を考えると、結露はカビの発生条件のひとつである湿気の供給源です。
カビの発生しやすい温湿度は20~30℃、70~95%ですから、ダニの発生条件とほとんど同じです。
また、ダニはカビを栄養にしているため、結露・カビがダニの繁殖を増加させていることになります。結露の発生する箇所には必ずカビが発生するもので、適切な結露防止対策はカビ防止に直結し、更にダニを防ぎます。
カビが発生する箇所
- ・結露の発生する場所(外周に面した壁、押入)
- ・湿度が高くなる水回り(台所、浴室、洗面所、便所)
- ・空気の対流しない場所(家具裏)
場所 | 結露の原因 | 対策 | 季節 |
---|---|---|---|
台所 | 料理をする、お湯を沸かすだけでも水蒸気が出ます。 | 調理、炊飯、皿洗い時は換気扇を必ず回し、使用後もしばらく回す。 | 通期 |
浴室 | 最も大量の水蒸気の発生源です。 | 入浴後も、必ず換気扇を回しておくか窓を開ける。お湯を残す場合は必ずフタをする。浴室の扉は開放しない。 | 通期 |
寝室 | 人の水蒸気発生量が多く、夜間温度低下により窓ガラスが結露することがあります。 | 就寝前の窓開けによる換気で結露が軽減されます。ベッドは壁から5cm以上離す。 | 冬期 |
暖房器具を使用する部屋 | 石油ストーブなど開放型のストーブは、発熱と同時に水蒸気を放出します。 | 石油ストーブ、石油ファンヒーターは安全上の理由から、契約上使用禁止となっています。エアコン、床暖房、パネルヒーターなど水蒸気を発生しない暖房器具を便用してください。 | 冬期 |
梅雨時の部屋 | 室外も室内も温湿度が高く、少しの水蒸気の発生で結露しやすい。 | エアコンの除湿機能が有効です。温度が低く、湿度が高い場合は、除湿器が有効です。雨の日は、外の湿気が部屋の中に入り込むので、窓を開けて換気するのは逆効果になります。 | 梅雨 |
押し入れ収納庫 | 温度が低く、通風も悪く、高湿度になりやすい(特に外壁に面した北側の押し入れなど)。 | 収納物を外壁に面した壁より数cm離し、目一杯収納しない。スノコを壁・床に敷き、通風を良くする。夜間はふすまを開けておくのも有効です。 | 冬期 |
家具のうら | 空気がよどみ温度が低く裏面の壁は結露しやすい。外壁に面した壁に家具を置くときは要注意。 | 壁との問を5cm以上開け、スノコを敷いて床から2cm以上開けると空気か通りやすくなります。 | 通期 |
ガラス窓 | 室内側で表面温度が最も低く、冬期に結露しやすい。 | 暖房器具を窓側に置く。窓が曇り出したら換気を行う。結露したときは、こまめにふき取る。 | 冬期 通期 |
室内での洗濯物干し | 室内に濡れたものを干すと、部屋の中の湿度が高くなります。 | 部屋の中には干さない。どうしても干すときは、閉めきった浴室に除湿器または除湿機能付き乾燥機を置いて干す。 | 通期 雨天 |
不在時間が多い部屋 | 朝食や夜の食事で発生した水蒸気を閉じ込めたまま、外出・就寝することが多く結露しやすい。 | 昼一日中換気扇を回しておくか、帰宅後各室の窓を10分ぐらい開け外の空気を入れる。外出時に除湿器をつけておく。 | 通期 |
エアコン使用にも注意が必要です。機械内部がカビで汚染されていることが多いため、始動時には30分ほど送風運転でカビの胞子を飛ばし開放した窓から外へ出し、止める前も送風運転に切り替え、カビの原因になる内部にたまった水滴を乾燥させると有効です。
カビやダニの発生を防ぐためには、湿度を50%以下に保つことが必要です。水蒸気がこもったらすぐに換気してください。上がった温度が下がる前に換気をしましょう。
暖房を止めた後と就寝前の換気を忘れないようにして下さい。また、温湿度計を使ってチェックしてください。
暖房の設定温度を低め(18~20℃)にすると、暖房中の乾き過ぎや朝方の結露を防ぐことができます。
結露、カビによる、家財衣類等の汚損損傷については、補償は一切できません。結露、カビの防止には充分ご注意願います。
ダニ
刺されるとかゆくなるツメダニ、喘息やアレルギー性鼻炎などの原因になるヒョウヒダニがあります。
ダニはフケや食べ物のかす、カビなどを食べ、どこの家にもじゅうたんや畳、布団にたくさんおり、普段はおとなしくしています。しかし、温度が25~28度、湿度が75~85%になると繁殖に最適の条件がそろい、大発生する可能性があります。
予防策・退治のポイントは、掃除と乾燥(換気)です。大発生の時期の前に、じゅうたんや畳をあげ、大掃除をするとかなり被害は減ります。丁寧でなくてよいので、毎日部屋に掃除機をかけてください。
通常の掃除機では、ダニの死骸や糞、カビなど細かいものが除去しきれず、かえって部屋中に撒き散らしていることがあります。細かいフィルター(ヘパフィルター)付きの掃除機で行ってください。
カーテンは年2~3回洗濯してください。年に1回も洗濯されないご家庭もあるようですが、カーテンにもホコリ、カビ、ダニがついています。
冬布団もダニのすみかです。ダニは熱に弱いので布団乾燥機で乾燥させ、細かいフィルター(ヘパフィルター)付きの掃除機で吸うのが最も効果的と考えられます。日干しでも、ある程度死にますが、たたくと中のダニが表面に出てきて、そのままでは逆効果となります。
ふとんの中のダニを退治する方法
5~9月の天気の良い日に車の中にふとんを入れて炎天下、車を置いておくとふとんの温度は60℃、湿度は60%以下となり数時間でダニはすべて死滅します。車ではなく、ゴミ出し用の黒いビニール袋を数枚使って大きな袋を作り、入れておいても効果的です。ただし、数週間でダニは元の数に戻ります。また、ダニ・アレルゲンの量はダニを退治した直後でもまったく変わりはありません。では、どういう意味があるかというと、冬ふとんをしまう前にダニを退治しつくしてビニール袋に密閉してしまい込めば、高温多湿の夏の間ダニが増殖しないということです。
退治してからふとん叩きをするとダニもふとんから出やすくなります。来客用や普段使わないふとんは、こうして退治してからビニール袋に密閉して保管しましょう。
畳のうえにカーペットなどを敷くと、畳だけの場合よりダニの数が数倍多いという調査結果が出ています。畳・カーペット・布団などを天気の良い日に、天日で裏表とも、乾燥させることをお薦めします。
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